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【VGC2016,ダブル】PJCS2016 マスター使用構築 フェイントドーブル入りグラゼルネ

 

戦績:31勝7敗 レート1794

順位:48位 → 35位

 

※結果を追記しました

 

初めまして、ラティ妹です。「あすちゃん」と呼ばれることも多いのでTwitterではあすちゃん、

海外のNuggetBridgeではMisakiVGCで活動しています。

 

本題ですが、結果から言うと、38戦で31-7 最終レート1794で本大会を終えました。あと1試合分の勝利が欲しかったところですが、「あと1戦潜ればよかった」、なんて後悔はないです。自分に自信がない、次の試合勝つ自信がないから潜れないのであって、あるのは「ボーダーの読み違い」だけだと思っています。それでも、ボーダーにレートが届いていない、という事実は本当に悔しいです。

全国大会の常連プレイヤー達は、最低でも皆が設定する一般的なボーダー、プラス1勝のレートで抜けているので、この辺が自信・実力の違いだと思っています。

 

構築のベースは大正義オフで使用したものです。

 

 本記事では、構築の採用順に解説していきます。

 

【構築の概要】

耐久ゼルネアス+フェイントドーブル+メガボーマンダ+ファイアローの基本選出でゼルネアス軸ミラーを制するコンセプト。鋼ポケモンに打点があり、カイオーガの負荷を軽減でき、先発ファイアローと合わせて投げれる第2のゼルネアス軸ミラー用のグラードンクロバット+ゲンガーや対トリックルーム、そしてゼルネアスのサポートもできるモロバレル

BIG6系の構築はレート1700帯から多く当たるだろうと考え、そこに照準を合わせました。BIG6系に勝てるように組みつつ、レックオーガなど、他の系統の構築にもある程度解答を持って戦うことのできる構築になりました。

 

 

【個別解説】

 ゼルネアス

マジカルシャイン ムーンフォース ジオコントロール まもる

実数値:233-*-119-174-132-127

努力値:H252 B28 C60 D108 S60

性格:ひかえめ

 

○C

ムーンフォース

202-119ゼルネアス2発

c+2で189-130無補正ゲンシグラードンの「だいちのちから耐え」2発

 [マジカルシャイン

c+2で175-180ゲンシカイオーガオーガ高乱数2発(99%)

c+2で135-115メガゲンガー高乱数2発(99%)

 

○B

232メガレックウザ鉢巻き「ガリョウテンセイ」最高乱数以外耐え 

232ゲンシグラードン「だんいがいのつるぎ」高乱数2耐え(99%)

177メガガルーラすてみタックル」+「ふいうち」耐え

172メガクチートアイアンヘッド(A-1)」+「ふいうち(-1)」高乱数耐え(85%)

137ドータクンまでの「ジャイロボール(威力150)」耐え

 

○D

255ゲンシカイオーガオーガ「しおふき」耐え

183ゼルネアスムーンフォース」高乱数2耐え(99%)

172メガボーマンダハイパーボイス」高乱数3耐え(99%) 

○S

「S+1状態」でメガボーマンダ抜き

 

「ジオコントロール」から有象無象を殲滅する、このルールで最も自由にしてはいけないポケモン。単体で高い火力を出しつつ、ゼルネアスミラーを対策する役割を任せています。

技構成・持ち物はゼルネアスで最も火力の出る一般的なもの。

調整は主に上記の下線部を意識しました。相手の無補正ゼルネアスの「ムーンフォース」を2発耐えて、こちらの「ムーンフォース」2発で倒すことをラインとしてあります。一般的な耐久ゼルネアスと違う点は、その特殊耐久にあるでしょう。

防御面も232ゲンシグラードンの「だんがいのつるぎ」ほぼ2耐えラインが、丁度鉢巻きメガレックウザの「ガリョウテンセイ」最高乱数以外耐えだったのでこの数値に設定しました。

素早さに関してですが、当初調整の99%部分は確定になるような配分にしていたのですが、「耐久ゼルネアスが数を増やしてくるだろう」と考え、耐久ゼルネアスミラーになっても勝てるよう、確定部分を削って全てSに回しました。

実戦では、耐久ゼルネと思われる調整ゼルネアスに対しては全て上を取ることができましたし、こちらより早いゼルネアスは全て「ムーンフォース」2発や「ムーンフォース」+「ブレイブバード」で倒すことができたので、結果としてこれ以上ない完璧な配分だと思っています。

 

ドーブル

ダークホール このゆびとまれ ねこだまし フェイント

実数値:162-40--55-*-66-139

努力値:H252 S252 D4

性格:ようき

 

○D

255ゲンシカイオーガれいとうビーム」耐え(131~155)

 

異彩を放つ「フェイント」ドーブル、このポケモンの役割はゼルネアスのサポートです。

調整は当初BSで使用していましたが、構築的にBSが生きる場面がなく、HPが欲しい場面が多かったのでHSとしています。HSで意識したラインはゲンシカイオーガの「れいとうビーム」を耐えるかくらいです。

後述する「ドーブルドーブルねこだまし」のために素早さも振り切ってますが、それ以外の型でドーブルを使うなら、遅くしても差し支えないと思っています。

技構成はメインウェポンの「ダークホール」、そして「このゆびとまれ」、「ねこだまし」はゼルネアスを補助するための一般的なもの。タスキを盾に後発から繰り出し「このゆびとまれ」、「ねこだまし」を打つなど立ち回りの幅が広いポケモンです。スカーフ「ねこだまし」警戒で隣に「ねこだまし」を誘発させるなど、正にGSの申し子。

「フェイント」はゼルネアス+ドーブルミラーに安定した勝率を出すために考案された技です。

このミラーでは、基本的にドーブルが相手のドーブルを放置して、ゼルネアスに「ねこだまし」を打つことはリスクが高い行動とし、プレイングミス期待で「ダークホール」「ジオコントロール」を打つところにこちらは初手、「ドーブルドーブルねこだまし」を仕掛けます。大まかな流れとして、

①「ドーブルドーブルねこ」→相手のドーブルのタスキ(仮)が削れる

②ここで相手の思惑として、こちらのドーブルにタスキが残っているので、相手はゼルネアスをまもりながらタスキが削れたドーブルを切って態勢を整える

③「フェイント」をゼルネアスに選択しダメージレースで有利になって勝ち

「フェイント」は「ワイドガード」を貫通できることから、立ち回り上で「ワイドガード」の択を消せるのは強いです。仮にミラーで「ドーブルドーブルねこ」でこちらのタスキが削られてしまった場合は、ドーブルに「フェイント」+「マジカルシャイン」で倒せるのでケアは効いています。

まとめとして、「フェイント」はこちらのゼルネアスが「ジオコントロール」を積むと劣勢、または態勢を整えたい相手は、「まもる」を選択しながらポケモンを切って死に出しをしてくるので、上述のとおり、そういった場面で非常に刺さります。「ちょうはつ」を貰ったドーブルがタスキで残ったボルトロスなどを倒す場面もあるので、しっかり選出をした試合は基本的に腐らず、仕事をしてくれます。また、このポケモンで最も打たない技は「ダークホール」で、メインの勝ち筋で使う技ではないので構築の安定度は高くなっていると思います。

「フェイント」ドーブルの原案はあくえりあさん@26ko7です。彼はVGC2016が始まってから「グロリアクラシック」を始め、様々な大会で結果を残してきました。伝説系ルールでの発想は光るものが多く、強いものばかりでした。本大会こそ残念な結果となりましたが、今でも彼はVGC2016の最強プレイヤーの1人だと思っています。

 

メガボーマンダ

ハイパーボイス すてみタックル おいかぜ まもる

メガシンカ前:170-156-100-162-90-167

メガシンカ後:170-166-150-172-99-189

努力値:C252 S252 A4

性格:むじゃき

 

基本選出の1体。ボーマンダがいないと対グラードンは厳しいものとなります。この構築における、貴重な物理攻撃枠の1体でもあります。

技構成はこのルールでは基本的なもの。「おいかぜ」の枠は構築によっては一考の余地がありますが、「おいかぜ」がないとクロバットゲンガー系に勝てないので必要としました。

調整はCSですが、無振りグラードンや177メガガルーラすてみタックル」耐えクロバットを2発で倒す確率を少しでも上げたかったので振り切っています。

大正義オフ後に防御に下降補正をかけた「せっかちボーマンダ」が数を増やしましたが、構築的にボーマンダミラーで「ハイパーボイス」を打ち合うことが少なく、それ以外の場面でボーマンダが特殊技を受けるときは補正関係なく倒されてしまうので無邪気で運用しました。

素のSがゼルネアスよりも早いので、ジオコントロールを積まれても「おいかぜ」状態なら上から「すてみタックル」を打てたのは本当に強かったです。

 

 ファイアロー

ブレイブバード おいかぜ ファストガード まもる

実数値:185-146-92-*-89-146

努力値:H252 A252 B4

性格:いじっぱり

 

基本的にゼルネアスで削った相手を縛るポケモンです。

「ジオコントロール」を積んだゼルネアスミラーで見方に上を取らせるために「おいかぜ」、「ファストガード」など、柔軟に立ち回ることができるような型にしています。

持ち物は非こだわりアイテムで最も火力の出る「命の珠」

技構成は他に、S関係を有利に運ぶ「おいかぜ」、相手の先制技から見方を守る「ファストガード」、相手のポケモンを縛っているときに縛っているポケモンがまもる+隣のポケモンファイアローを処理できるといった場面で様子見で打てる「まもる」。

努力値の端数4は相手のファイアローの「ブレイブバード」を始めとする物理技を耐える確率を少しでも上げるためにBへ。

 

ゲンシグラードン

ふんか だいちのちから 10まんボルト まもる

ゲンシカイキ前:175-*-160-152-111-156

ゲンシカイキ後:175-*-180-202-111-156

努力値:C252 S252 D4

性格:おくびょう

 

役割は上述のとおり、構築単位で打点のない鋼ポケモンの処理と、カイオーガの負荷軽減、ゼルネアス軸ミラーでの選出パターンその2でファイアローと投げるポケモンメガシンカ前のガルーラに同速勝負を仕掛ける時があるのでSに振り切っています。

10まんボルト」の枠は「オーバーヒート」、「めざめるパワー氷」など試したりしましたが、どれもしっくりこずに悩んでいたところ、げべぼさん@gebebo が「10まんボルト」を採用していたので使ってみることに。相手のカイオーガファイアローに打点があるなど、非常に使いやすかったです。対カイオーガにもう少し重きを置いて「かみなり」を採用してもよかったかもしれません。余談ですが、グラードンをメインに据える構築なら、究極的には物理型が最強だと思います(大正義オフでは「だんがいのつるぎ」を外しても強いと思えた+サブROMで使用した「トリックルーム」構築での制圧力が凄まじかったため)。

グラゼルネと銘打ってますがグラードンが採用されたのは構築でも後の方で、この枠は何回も変わったりしました。 

 

モロバレル

くさむすび キノコのほうし いかりのこな まもる

実数値:221-*-97-105-138-33(素早さ個体値4~5)

努力値:H252 B52 D204

性格:なまいき

 

○B

177メガガルーラすてみタックル」耐え

 

○D:努力値の残り

244メガゲンガーヘドロばくだん」2耐え

 

○S

最遅ドータクン-1

 

特に理由もなく最遅にするのは好きではないのでドータクン-1に設定しています。

持ち物は「ちょうはつ」持ちに対して動いてもらいたいのでメンタルハーブ。

技構成はゼルネアスと対面して「クリアスモッグ」を打つことがないので、自然とグラードンカイオーガに打点の持てる「くさむすび」に決まりました。後は一般的なもの。

このルールのモロバレルは、半減実を持たない限り物理技においては一撃で倒されてしまうのと、半減実が不必要な攻撃は大体耐える場合が多いので、必要なBを確保して残りをDに振っています。

 上述のとおり、主な役割として

①対クロバットゲンガー、ボルトロス入り(レックーオーガ)に初手ボーマンダと投げる

②「トリックルーム」対策

ゼルネアスのサポート

があります。立ち回りに関しては後述します。

 

 

【選出】

対「グラードン+ゼルネアス

 

①BIG6 

[先発:後発:]

 

対BIG6の基本選出です。

ねこだまし」or「このゆびとまれ」+「ジオコントロール」を積んだ後、相手の「まもる」に合わせてこれを突破。数的有利を取って展開していきます。

ボーマンダがいないと相手のグラードンが厳しくなってしまう場面が多いので、必要によっては「ジオコントロール」を積んだ後、ファイアローを死に出しして「おいかぜ」打って切る場面もあります。

この選出はガルーラ+ゼルネアスガルーラ+ドーブルの組み合わせ以外には有利に展開可能です。

例外として、相手のボーマンダの「ほえる」などの技は数の少なさから考慮外としています。

 

ボルトロス入り

[先発:後発:]

 

相手にガルーラがいる場合は、ボルトロスと出てくる場合が多いので、そこに照準を合わせます。こちらの選択は「ふんか」+「おいかぜ」で厳しい戦いになりますが、メガシンカ前のガルーラに同速勝負を仕掛ける形になります。

相手の立ち回りによって変わりますが、相手視点からだと「ファストガード」+「ふんか」で壊滅的なダメージを負ってしまうので「ねこだまし」を打たれることは稀です。

基本的にボルトロス入りのグラードンゼルネアス構築は、ボーマンダガルーラのどちらかは入っていないので、ガルーラが入っていない場合は上述した対BIG6の基本選出。

 

対「クロバット+メガゲンガーレックウザ+カイオーガ)」

 

 [先発:後発:or]

 

クロバット入りのレックオーガには、基本的にこの選出でいきます。

初手は「いかりのこな」+「ハイパーボイス」から入って相手の2体を半分強削ります。

2ターン目から重要で、初手の相手の動き次第では「いかりのこな」+「おいかぜ」、そのまま「いかりのこな」+「ハイパーボイス」で2体を落としにかかります。

注意が必要なのは「いかりのこな」+「ハイパーボイス」を2連続で選択した場合、相手のクロバットが死に際の「おいかぜ」をしてくるので、後発のレックオーガに試合を決められる可能性があるのでそこは慎重に立ち回りを選択していきます。

初手からモロバレルに「いかりのまえば」を打たれる以外は勝つことが多いです。

 

対「トリックルーム+グラードン+カイオーガ

 

[先発:後発:oror]

 

モロバレルの②、③と合わせて説明しますが、まず②の「トリックルーム」入り構築に関しては仮想敵を

に設定しており、その中で最も出された選出パターンが

だったので、この4体に強くて、他の選出をされても自分と相手次第では戦えるような選出を考えました。「BIG6にはボーマンダボルトロスカイオーガドータクンで勝てるじゃん。」という生の声を数人から聞いていたこともあり、自信を持って4体軸に照準を合わせました。

基本的には「ねこだまし」+「ジオコントロール」を積んで負荷をかけていきます。積めたらボルトロスの「でんじは」を貰っても問題ない場合が多いので、後は「トリックルーム」に対して「くさむすびモロバレルを上手く扱って勝つことが多いです。

本大会では+の形に多く当たり、苦戦を強いられました。上述した選出をして勝った訳ではないので、対「トリックルーム」に関しては立ち回り、選出共に一考の余地があり、臨機応変に対応する力が求められます。

 

対「ねこのて+ダークホール

 

[先発:oror後発:先発で出さなかった2体]

 

「ファストガード」でいたずらごころ「ねこのて」が防げると知ったのは本大会の1ヶ月前のこと。警戒する要素としては、相手の構築にミュウツーXがいたら「よこどり」に注意が必要です。

 

 まとめ

ゼルネアス軸ミラーに強い構築」を目標に取り組んできましたが、それでもBIG6には切らざるをおえない部分もあり、BIG6がいかに恐ろしい6体かを思い知らされました。本構築は今思うと、明確に強い相性の構築は少なく、その場その場での対処を求められてしまう構築でした。

本大会では7つ負けが付いてしまいましたが、内4つがミラーでガルーラドーブルを出されたことによる負けです。対戦内容によっては、4-0で負けたりもしました。こちらの構築はガルーラが入っていないグラゼルネ構築なので、相手からすればガルーラドーブル選出はしやすかったかもしれません。どちらにせよ、構築単位で対策が薄めのガルーラを出しやすいような構築にしてしまったことは反省点です。また、本大会では想定外の強い構築(クロバットドータクン入りのグラゼルネ構築)に多く当たり、選出を歪ませられることが多かったが、アドリブで勝利できた点、立ち回り、選出が冴えてたことに関しては自分を褒めてあげたい。戦績の割にレートが低いのはレート1783の時に1500代に「ダークホール」を外して負けたからなので、低いレートには勝てるようメインの勝ち筋を太くするべきだったということも反省点です。GenerationShowdownの時点でこのレベルの構築を組めていたので、VGC2016ルールに対する自信はあったのですが思ったように結果が伴わず、残念な気持ちです。公式実績に拘りながらも、毎年あと1勝足りない芸人を続けてきましたが、本大会で自分に何が足りないかわかった気がします。

また来年、出直してきます。

この記事を見ているあなたが、7世代でもポケモンをしているなら、また7世代という名の戦場で会いましょう。対戦、よろしくお願いします。

 

 

 

質問等ありましたら、Twitter@asuchan_uyuまで。

 

 

 ランキング再集計中なのでもしかしたら順位が変わるかもしれませんが、変わらなければ世界大会Day1の資格を得れるので前向きに検討していきたい。

僕のVGC2016は、まだ終わらないのかもしれない。